新規尿路上皮癌診断マーカー尿中カルレティキュリン測定系の開発
研究代表者 |
吉貴 達寛 滋賀医科大学, 医学部泌尿器科学講座, 助教授
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研究期間 (年度) |
2006
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概要 | 本課題では、無侵襲的に尿路上皮癌を診断するための尿中バイオマーカー測定系を開発することが目的である。尿路上皮癌で発現増強する蛋白質を、プロテオーム(生体内の全蛋白質)解析技術で選択し、尿中でも著増するカルシウム結合蛋白質カルレティキュリン(CRT:分子量46K)の臨床的意義を世界で初めて解明した。そのため、日本泌尿器科学会で総会賞を、バイオビジネスコンペJAPANで奨励賞を受賞し、学術的にもビジネス的にも高い評価を受けている。この方法によって、癌年齢人口の最大一割近くも存在する尿潜血陽性者(尿路上皮癌の精査が必要)に対して簡便で迅速なスクリーニングが可能になる。
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