固体酸・塩基触媒を用いるone-pot反応系の開発
研究代表者 |
水垣 共雄 大阪大学, 大学院基礎工学研究科, 助手
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研究期間 (年度) |
2006
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概要 | One-pot 合成とは、同一反応器内で複数の反応を進行させて目的生成物を得る手段である。この手法は、従来の多段階を経る合成法と異なり、中間体の単離・精製の工程が存在せず、プロセス全体で必要なエネルギー・コスト・反応時間・反応試剤などを大幅に削減することが可能である。しかしながら、one-pot合成の一番の問題点は、同一反応器内に様々な試剤が存在するため、活性点同士(例えば、酸と塩基)が接触し失活、反応がまったく進行しなくなることである。そこで、本研究では、別々の固体表面に酸点および塩基点を創成することで、両者の接触を防ぎ、one-potでの酸・塩基連続触媒反応を進行させることを目的としている。
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