概要 | すでに、RFe2O4 (R=Y, Er, Lu)系物質の誘電特性や電気特性が酸素量の化学量論比によって大きく変化することを明らかにしているが、本研究で目指す「電子分布による自発分極の発現」を示す物質を作製するには、化学量論組成をもつRFe2O4の作製技術を確立することが不可欠である。本研究では、酸素分圧制御下で酸素欠損量を制御したRFe2O4 (R=Y, Er, Lu) の合成方法を確立することを目的とする。具体的には、本系はFe2+を含むため、還元雰囲気での試料作成が必須であるが、どのような雰囲気系と条件が最適かを明らかにしていく。この作業は、RFe2O4相平衡に関する情報を与え、今後応用展開していく上で、試料作製上の基礎データとなるものである
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