絹ペプチドを用いた抗アトピー効果を有する新食品素材の開発
研究代表者 |
竹中 重雄 大阪府立大学, 生命環境科学学部, 助教授
|
研究期間 (年度) |
2006
|
概要 | 最近の調査から就学児童の約10%にアトピー性皮膚炎が認められ、また、大人での症例が年々増加している。その治療には、ステロイド剤に代表される種々の治療薬が用いられているが、根本的治癒をもたらすに至っていない。特に痒みやそれに由来する切創が生じるため、生活の質を大きく低下させることが問題視されている。そこで、医薬品ではなく、食品を摂取することから、その症状緩和を目指し、新たな食品素材の開発進めた結果、絹タンパク質の部分分解物(ペプチド)が顕著なIgE産生抑制効果を持つことを明らかにした(特許出願済)。そこで、本申請では、絹ペプチドを用いて、作用機所を細胞、分子レベルで明らかにするとともに、アトピー性皮膚炎に有効な新規食品素材としての開発を行う。
|