生体内分解性ポリマーとリン酸カルシウム混合担体の最適配合比の決定
研究代表者 |
高岡 邦夫 大阪市立大学, 大学院医学研究科整形外科学
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研究期間 (年度) |
2005
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概要 | 大きな骨欠損部の修復方法として強力な骨形成活性を持つ骨形成蛋白(bone morphogenetic protein; BMP)を用いる方法がある。しかし、BMPは高価なため、臨床応用には少量のBMPで最大の効果を発揮できるような薬物伝達システムの開発が必須である。我々の開発したポリマーは現在BMPの伝達システムとして用いられているスポンジ状コラーゲンと異なり、室温で粘性を持つために作業性、後加工性に優れ、当用途においては新規性が高い。さらに生体内吸収性の人工骨であるリン酸カルシウム製剤(?-TCP)と組み合わせて使用することにより、その形状を移植部位に最適化することや、力学的強度を持たせることができるため、臨床上、使用用途に応じたさまざまな形態・形状で提供できる。本研究では、成果の実用化促進となるBMP/DDS(ポリマー+?-TCP)のコストダウンを図るため、より効果的な骨形成作用が得られBMPの使用量を減じることができるポリマーと?-TCPの最適混合比を検討する。現在使用されているBMPキャリアー(コラーゲン)使用時と比較して20~50%程度のBMP低減効果を目標とする。
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