研究代表者 |
柴坂 敏郎 神戸大学, 自然科学研究科
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研究期間 (年度) |
2005
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概要 | 本開発はロータリー工具切削にターニングセンターの工具回転機構を利用し、能動的に工具に回転を与えることにより、斜め切削を実現して切削性能を向上させ、また工具切れ刃が回転によって冷却期間を持つことから、難削材などの切削において工具摩耗が抑制されることが期待され、従来にない高速、高能率の切削加工を実現するものである。通常のエンドミルやドリル用の回転主軸は、その回転軸が工作物の回転中心に向かっているため、そのままで本加工法を適用することは出来ないが、Y軸の機能を有するものであれば既存のターニングセンターをそのまま利用することが出来る。また現在の工作機械技術を利用すれば、容易に本加工法に対応した工具回転軸を持たせることが可能である。本研究では、実用化の基礎となる提案加工法による切削力の低下、および切削温度の低下を実験的に検討し、その有用性を明らかにする。その後の継続として、切りくず生成機構に基づく解析的検討、および具体的な加工条件選定指針のために、工具摩耗、および加工面評価行う。
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