マラカイトグリーン界面活性剤によるマイクロカプセルの破壊と薬剤放出の光制御
研究代表者 |
宇田 亮子 奈良工業高等専門学校, 助教授
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研究期間 (年度) |
2006
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概要 | 本課題では、光照射によって電荷発生をもたらす分子の設計を行い、両親媒性が光発生する界面活性剤を用いてマイクロカプセル(リポソーム)の破壊とその中に内包された薬剤の放出の光制御を行う。顕著な両親媒性の光発現には、電荷の発生を伴う光異性化反応を用いるのが好ましいが、電荷発生を示すフォトクロミック化合物はあまり報告されていない。本課題で用いるマラカイトグリーンは、光により電荷が発生する例の少ないフォトクロミック化合物である。光発生した電荷は親水性を担うため、マイクロカプセルの形態をより効果的に制御できる。また、研究者は既に光応答性マラカイトグリーン界面活性剤を開発しているため、この課題の実用化の可能性は高い。本課題では、マラカイトグリーン界面活性剤をリポソームに包埋させ、紫外光を照射することにより、破壊されたカプセルからの薬剤の放出を得、それを蛍光光度法により定量する。
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