研究代表者 |
竹家 達夫 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 教授
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研究期間 (年度) |
2006
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概要 | 高齢化社会の実現とともに骨代謝関連疾患が重大な社会的問題となっている。破骨細胞は骨代謝における中心細胞として骨吸収を担っており、その形成、活性の亢進は骨粗鬆症、関節リューマチに伴う骨破壊などの要因となる。我々は、マウスの系で、アミノ酸L-セリンが破骨細胞の分化・形成に必須であること、逆に特定のL-セリンアナログの添加により破骨細胞の形成が抑制されることを見出した。本提案では、それら構造異性体による破骨細胞分化抑制効果をヒト細胞系ならびに骨疾患モデルマウスなどの個体レベルで実証するとともに、投与法などの条件の最適化を図る。これらの成果により、「アミノ酸誘導体による破骨細胞分化の抑制を通して骨代謝の改善を図る」という新しいコンセプトに基づく健康食品の開発と実用化事業を開始する。
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