神経幹細胞増殖分化促進薬剤の脳室内注入によるパーキンソン病治療法の開発
研究代表者 |
京 雪楓 和歌山県立医科大学, 先端医学研究所, 助手
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研究期間 (年度) |
2006
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概要 | 従来のパーキンソン病の治療はドーパミンの産生増加を目標としてその前駆体を補給することが行なわれて来た。しかし、この疾患は神経変性疾患の一つであるため、長期的にはこの治療方法には反応しなくなる。本課題の独創的な点は、新規シグナルの活性化により内在性神経幹細胞の増殖および分化を促進し、線条体内ドーパミン作動性神経を増やすことによりパーキンソン病を根本的に治癒させるということにある。細胞移植ではなく内在性の幹細胞に働く治療法である。脳実質特定部位内への注入ではなく脳室内への薬剤注入であるため、この注入薬剤の質および量が決定できれば実用化は難しくないと考える。
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