標的分子の絶対量の定量化による癌悪性度の分子診断法の開発
研究代表者 |
小阪 淳 岡山大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 助教授
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研究期間 (年度) |
2006
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概要 | スライドガラス上の組織切片標本において、細胞一個のレベルで標的分子のmRNA、蛋白質の絶対量を定量化できる新しい手法の実用化を目指している(国際特許出願中)。本技術により、癌の悪性度を決めるp53 分子の癌細胞一個一個における絶対量と、癌標本における量的な多様性を知ることが出来る。病理医に委ねられている癌の組織診断法に加えて、客観的な診断指標を、安価に、かつ簡便に導入できる可能性がある。本研究では、実用化に向けて避けて通れない課題である、本件技術と、従来法である多数細胞の組織片の定量法との測定値の誤差を検証し、ヒト癌の新しい病理診断法の実用化を目指す。
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