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合成チタン酸カルシウム糊材による歯質充填法の開発

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 地域事業 地域イノベーション創出総合支援事業 シーズ発掘試験

研究代表者

玉村 亮  岡山大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 助手

研究期間 (年度) 2006
概要歯科医療における重要な技術開発に、う蝕処置後の歯質再生・接着材の研究開発がある。レジン充填、金属インレー充填及び根管充填材、シーラー材に於いて、封鎖性の新材料開発が必要になっている。象牙質接着法は窩洞象牙質を酸でエッチングし、グラスアイオノマーセメント等、レジンボンディング材を象牙質層へ含浸させる接着理論である。しかし、近年水分を含む象牙質とボンディング材モノマーとの接着に疑問が生じている。特に、水分の多い象牙質う蝕病巣の接着能が低下し臨床に解決すべき問題がある。窩底歯細管から水分を除去すること、象牙質細管を物理的、化学的に閉鎖し、同時にアパタイトによる石灰化を強化し、封鎖性レジン・金属インレーとの接着力を高めるためのチタン酸カルシウム(CaTiO3)による新規生物学的歯科材料裏装材の開発を行う。根管充填材及びシーラー材はこの100 年間,ガッターバーチャポイント、銀ポイント及び水酸化カルシウム(Ca(OH)2)を主成分とする糊材が使われ,骨誘導能、感染性、封鎖性に関して問題が多い。最近、当研究室で開発された(特願2005、269869 岡山大学)チタン酸カルシウムー非晶質炭素複合物(CaTO3-C)は生体親和性、骨誘導能を有し、糊剤として充填剤、シーラー剤として利用できる。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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