概要 | 窒化炭素C3N4はダイヤモンドと同等かそれを上回る硬度をもつことが理論的に明らかにされた魅力ある新材料である。またアモルファス状CNxはハードディスクコーティングへの応用,白色発光素子としての電子材料としても関心が広がっている。しかしながら窒化炭素C3N4の合成はこれまでの多くの努力にも関わらず合成法は確立していない。そのため優れた材料としてのポテンシャルが発揮されないままである。我々は大気圧窒素プラズマを用いることにより,窒化炭素C3N4微粒子(ただしチャオイテ<グラファイト多形の一種>との混合物)を容易に合成できること発見した。本試験研究では,1)チャオイテを抑制し窒化炭素C3N4の単相化,2)グラファイト原料の形状選択により合成速度の増加を図る,を目的とした研究実験を行う。これらは実用化への重要な一歩である。
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