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水素イオンの絶対量計測を可能にするイオンクロマトグラフィーによる水質モニターの開発

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 地域事業 地域イノベーション創出総合支援事業 シーズ発掘試験

研究代表者

田中 一彦  広島大学, 大学院国際協力研究科, 教授

研究期間 (年度) 2006
概要水素イオンは水の酸性度を表す重要な水質指標であり,様々な場での化学,物理及び生物反応過程で重要な役割を演じている.水素イオンの測定は,中和滴定法やガラス電極を用いた電位差測定法により行われているが,近年では簡便性の点でその殆どがガラス電極法によりpH として計測されている. しかしながら,この方法は,試料のアルカリ・酸誤差,イオン強度及び水温等の影響を受け,一般的には絶対量として数10%の誤差があるといわれ,また,煩雑な複数のpH 標準液による校正やガラス膜の洗浄や活性化を必要とする等,解決すべき問題が数多くある.そこで,本研究では,水素イオン及び共存する陽イオンが陽イオン交換的に分離でき,また水素イオンが共存陽イオンに比較して高い当量導電率を有することに各々着目し,水素イオンの絶対量(pH ではなく)の測定を可能にする新規な分離計測システム(強酸性陽イオン交換樹脂分離カラム-中性塩溶離液-導電率検出器)を用いるオンサイト型のイオンクロマトグラフィー(以下,IC)について検討し,種々な実際試料への適用を通じてその有用性を実証し,公定法への提案を含む実用化に繋げることを目的とする.

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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