生殖を制御する新規脳ホルモンによる生殖機能障害の新しい治療法の開発
研究代表者 |
筒井 和義 広島大学, 教育・総合科学学術院, 教授
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研究期間 (年度) |
2006
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概要 | 2000年に我々は生殖機能を支配する新しい脳ホルモンを発見した。この新しい脳ホルモンは脳幹の視床下部で作られ、下垂体からの生殖腺刺激ホルモンの放出を抑制することから、生殖腺刺激ホルモン放出抑制ホルモン (GnIH)と名付けた。30年前に米研究者のシャリーとギルマンが、生殖腺刺激ホルモンの放出を促進する脳ホルモンである生殖腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)を視床下部から発見して、ノーベル医学生理学賞を受賞しているが、生殖腺刺激ホルモンの放出を抑制する脳ホルモンの存在は長く不明のままであった。30年間存在しないと考えられていた生殖腺刺激ホルモン放出抑制ホルモン(GnIH)の発見は、これまでの常識を覆すものである。この新規脳ホルモンは生殖腺刺激ホルモンの放出を抑制して精巣や卵巣などの生殖腺の発達と機能維持を抑える働きを持っている。生殖腺刺激ホルモン放出抑制ホルモン (GnIH)は鳥類から発見したが、最近の我々の研究により、ヒトを含めた哺乳類にも存在していることが明らかとなり、生殖腺刺激ホルモン放出抑制ホルモン(GnIH)の発現をコントロールする試験研究により生殖機能障害の新しい治療法の開発が期待される。
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