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再生して繰り返し利用できる高選択性リン資源回収吸着剤の開発

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 地域事業 地域イノベーション創出総合支援事業 シーズ発掘試験

研究代表者

山中 昭司  広島大学, 大学院工学研究科

研究期間 (年度) 2005
概要我が国は肥料や工業化学薬品として重要なリンを100%輸入に頼っており、その需要は年々増加の傾向にある。しかるに、世界におけるリンの可採埋蔵量は残り数十年で枯渇すると見積もられている。欧米各国で資源の確保が懸念されており、米国は既にリンの輸出を禁止している。リンは生物の営みに不可欠で、カルシウムについで多量に含まれる元素である。輸入され、使用されたリン資源は、リン酸あるいはその有機誘導体となって、排出され、河川に流入する。これを下水処理の際に微生物を使って捕集する方法(HS法やMAP法)が検討されているが、捕集されたリンは再利用するには、回収したリンの含有量が低く、多くの不純物を含むため、工業製品への利用は難しいと考えられる。下水には比較的高濃度のリンが含まれるが、河川や湖沼のリンの濃度はずっと低濃度で、本格的なリン資源の確保には、このような希薄なリンをも効率よく濃縮し、捕集できる材料が必要である。本研究は、将来のリン資源を確保するため、多様な環境中にppmの低濃度域から高濃度域に溶存するリンを効率的かつ選択的に濃縮し、再生して、繰り返し使用可能なリン捕集剤を開発する。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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