研究代表者 |
吉村 耕一 山口大学, 大学院医学系研究科, 助手
|
研究期間 (年度) |
2006
|
概要 | 大動脈瘤は、破裂により死に至る臨床上重要な疾患であり、欧米や本邦で増加の一途をたどっている。現在唯一の治療法は外科的治療であり、薬物による根治治療はこれまで非現実的と考えられていた。代表研究者らは、JNK(c-Jun N-terminal kinase)阻害剤を用いて、薬物療法によるモデル動物の大動脈瘤根治治療に世界で初めて成功した。これにより、JNK阻害剤による大動脈瘤薬物療法が臨床試験を経て実用化できる可能性が一気に高まった。本応募課題の目的は、JNK阻害剤による大動脈瘤薬物療法を臨床の場で確立し、患者の予後を改善することである。より具体的には、大動脈瘤治療用の医薬品を開発・提供することと、薬物治療の迅速な効果判定のためのバイオマーカー診断法を確立することが短期的な目標であり、本申請では、JNK阻害剤による大動脈瘤薬物療法に必要なバイオマーカーを探索・同定する。
|