概要 | 癌の焼灼療法への応用を目的として,交流磁場中で著しく発熱する材料が切望されている.フェライトなどの酸化物材料の場合,微粉末をリポソームに包埋する必要があり,また材料そのものが医薬品と判断されるため,認可にかなり期間を要する.しかし,本研究の金属針にフェライト芯を詰めた新規材料は治療器具として判断されるため実用化が格段に容易であり,既に愛媛大学医学部では動物実験を行ない,倫理委員会に諮る準備を始めている.本研究は,この様々な針状材料の作成と,渦電流損失の解析により複合発熱材料の最適化を行なうものであり,重要かつ必要である.
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