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母乳中アレルゲンの高感度検出法の開発

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 地域事業 地域イノベーション創出総合支援事業 シーズ発掘試験

研究代表者

前山 一隆  愛媛大学, 大学院医学系研究科, 教授

研究期間 (年度) 2006
概要食物アレルギーに関しては,アレルゲンの同定,除去が治療の中心となるため治療ガイドラインが設定されている.特に乳児における食物アレルギーの発症においては,母乳を経由してアレルゲンが乳児の体内に取り込まれるのが特徴で,アレルゲン含有食物の除去が成長に影響するため,慎重な診断と経過観察が重要である.また,乳幼児においてはこれまでは,アレルゲンの診断として患者血清中のIgE価やRAST,スクラッチテストによる診断法が行われてきたが,患者あるいは健常人が体内に取り込んだアレルゲンそのものを測定するまでには至らなかった.食品衛生法の改正以後,加工食品中のアレルゲン(卵,牛乳,小麦,ピーナッツ,そば)を検出するキットが実用化されているが,感度,選択性から母乳中のアレルゲンを簡易に測定する方法はない.そこで本研究では,乳児の食物アレルギーの代表的なアレルゲンである卵白アルブミンやウシラクトアルブミン由来ペプチドの高感度簡便迅速測定法の開発を行う.このことにより,母乳中のアレルゲンのスクリーニングによる乳児食物アレルギーの診断確定が容易となり,治療への利用が進むと期待される.

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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