概要 | 自然環境復元や温室効果ガスの削減の観点から,これまでの外来の草本種に変わり,在来木本種を用いた緑化への期待が高まっている.しかし,木本種の低い発芽率や,発芽・成長に時間を要するといった問題から,木本種を用いた緑化の取り組みはそれほど進んでないのが実情である.この研究では,主にイネで取り組まれている催芽(種子が吸水して活性化した段階で発芽を停止させた状態.活力が高い状態のまま保存されるため,播種後早期に発芽成長することが知られている)の技術を在来木本種に導入し,その技術を緑化に応用することにより,環境・景観に考慮した緑化技術の向上を目指す.将来的には木本種の最適催芽条件をプログラム化した専用の催芽機を開発する予定である.
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