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局所進行癌の新しい過酸化水素増感放射線治療における剤形・投与法の確立

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 地域事業 地域イノベーション創出総合支援事業 シーズ発掘試験

研究代表者

小川 恭弘  高知大学, 医学部, 教授

研究期間 (年度) 2006
概要放射線治療は,悪性腫瘍の局所治療法として外科的手術に次ぐ方法である.しかし,悪性黒色腫や種々の肉腫等の腫瘍には,現在汎用されているリニアー・アクセラレータ(以下,リニアックと略)による放射線治療効果は乏しく,さらに,種々の局所進行癌についても低酸素性腫瘍細胞の多さゆえに放射線抵抗性である.本治療の目的としては,現在のリニアックを利用しつつ,過酸化水素により低酸素性腫瘍細胞を適切に酸素化し同時に抗酸化酵素ペルオキシダーゼおよびカタラーゼを不活性化することにより,放射線抵抗性腫瘍を高感受性に変換し,種々の局所進行癌に対する効果を飛躍的に高める独創的な新しい増感放射線療法を確立することである.表在性の局所進行癌についてはすでに臨床応用を開始し,その著明な局所効果を確認しているが,体内の種々の臓器・組織の局所進行癌に対してこの治療法を応用するに当たり,過酸化水素の剤形・投与法を工夫し,動物実験を行いその安全性を検証する.

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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