高性能マンガンオリビン系リチウムイオン電池正極材料の開発
研究代表者 |
野口 英行 佐賀大学, 理工学部, 教授
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研究期間 (年度) |
2006
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概要 | 本事業で開発を進めるLiMnPO4 は、現在のリチウムイオン電池正極材料と同じリチウムに対して4Vで駆動し、容易に現在の正極材料と代替可能で、コスト面でもコバルト酸リチウムやニッケル酸リチウムに比べ低コストの材料である。この材料の実用化を阻んでいるのは、低い伝導率によるものとされるが、有機酸共存下、スプレードライ法を用いて合成すると高性能のLiMnPO4 が合成できることを確認した。本材料に関しては、昨年特許出願している(特願2005-232236)。本研究は、上記新技術を工業化に適した合成法へと改善を目指すものである。前合成技術では原料粉体合成、熱分解処理および最終熱処理の3段プロセスに分けていたものを、申請の超微粒子噴霧器で発生させた液滴を試作する電気炉に導入し、焼成方法を工夫することにより一連の連続プロセスで高性能LiMnPO4 の製造をはかるものである。
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