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酵素反応を利用して制御した糖鎖ブラシによる生体物質固定場の創製

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 地域事業 地域イノベーション創出総合支援事業 シーズ発掘試験

研究代表者

川喜田 英孝  佐賀大学, 理工学部機能物質化学科

研究期間 (年度) 2005
概要生体分子(タンパク質あるいは酵素)や細胞の固定場を形成するために、酵素反応で合成した糖鎖ブラシを担体表面に作成する。ここで、糖鎖ブラシとは末端が自由端であり、もう片端が担体表面に固定された多糖を指す。 生体物質の固定場に必要な要件は、生体物質の構造を破壊することなくかつ高密度に固定することである。生体適合性が高く、末端が自由端である¥"柔らかい¥"糖鎖ブラシは生休物質の構造破壊を抑制できる。また糖鎖ブラシは担体表面に三次元的に形成されるため、高密度な生体物質の固定を実現できる。 糖鎖を合成する酵素は基質と反応し、酵素の活性中心から糖鎖が形成される。従って、担体表面に固定する酵素の密度を変化させると糖鎖ブラシの密度を制御することができ、酵素反応時間を制御すると糖鎖ブラシの長さを変化できる。生体物質には様々なサイズが存在するため、それに合わせた糖鎖ブラシを担体表面に設計でき、組織工学や再生医療に応用できる。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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