新規バイオセンシング、及びバイオイメージング用蛍光プローブの開発
研究代表者 |
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研究期間 (年度) |
2005
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概要 | 蛍光性半導体量子ドット(以下、量子ドット)は、1)光退色しにくい、2)蛍光が鮮明である、3)サイズに依存して蛍光の色が変化し、蛍光スペクトルの幅が小さいため色の区別が容易である、などの特有の光学特性を有するナノ結晶で、次世代のバイオイメージングやバイオセンシング用の蛍光プローブとして非常に注目されている。量子ドットを実際にバイオイメージングやバイオセンシング用の蛍光プローブとして用いるためには構造安定性の向上、毒性の低減や水溶性化を目的として、他の金属や高分子ポリマーによる様々な表面修飾を施す必要がある。しかし、現在のところ、このような表面修飾により、水溶性溶媒中で量子収率が極端に減少し、粒径も30-60nmになる等、バイオ計測用の蛍光プローブとして利用する為には、克服しなければならない問題がある。そこで本研究では、均一分子量の低分子ポリマーや独自の被膜形成技術を用いてCdSeを表面修飾することにより、サイズを最小(粒径:16-20nm)に保ったまま、水溶性溶媒中でも高い量子収率(50-80%)を有する、これまでに無い新しい蛍光プローブを調製する方法を開発する。
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