感染性胃腸炎の主原因であるノロウイルスの感染増殖系の開発
研究代表者 |
工藤 伸一 北海道立衛生研究所, 微生物部, 部長
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研究期間 (年度) |
2008
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概要 | ノロウイルスは、分離可能な細胞培養系や感染実験のための実験動物系がいまだ確立されていない。人工多能性幹細胞(iPS細胞)は多分化能を有し、重度複合免疫不全(SCID)マウスの皮下に接種すると奇形腫を形成することが知られ、その内部には消化管由来上皮様細胞を含むことが報告されている。また、多分化能を有するヒトEC細胞も培養条件によって内胚葉性の細胞に分化することが報告されている。本研究では、ヒトiPS細胞の利用の可能性を追求するとともにヒトEC細胞を用いて、ノロウイルスの感染増殖が可能な培養細胞系の開発を目指す。
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