新規抗PAP2a抗体を用いた前立腺癌の診断とモニター法の開発
研究代表者 |
濱田 洋文 札幌医科大学, 医科大学医学部, 教授
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研究期間 (年度) |
2006
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概要 | 申請者のグループでは、申請者らが樹立した独自の方法でスクリーニングして、新規高性能抗体を樹立し、選択的治療薬剤の導入が可能な表面分子の同定を行ってきた。このようにして得られた抗体の中の一つ、抗PAP2a (Phosphatidic acid phosphatase type 2A isoform 1、以下PAP2aと略す)抗体S11は、外科摘出標本の免疫組織染色の結果から、前立腺癌で強陽性となることが見いだされた。当研究では、難治性の前立腺癌に対象を絞って、抗PAP2a抗体を用いた診断への応用の可能性を検討する。症例を増やして、臨床研究を行い、早期診断法や病勢のモニター法として確立し、実用化を目指す。さらに、PAP2aを高発現する癌細胞を選択的に治療する抗体薬剤の実用化への発展も期待できる。
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