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ハードセラミックス-ソフトセラミックス複合材料の開発と応用

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 地域事業 地域イノベーション創出総合支援事業 シーズ発掘試験

研究代表者

加賀田 誠  北海道自動車短期大学, 自動車工学科, 助教授

研究期間 (年度) 2006
概要セラミックスというと“硬い”というイメージがあるが、申請者らは少し視点を変えて、セラミックスにもハードなものと、比較的やわらかい、ソフトなセラミックスが存在することに注目した。これまで、ZnO , TiO2 およびこれに別の酸化物を添加したものの焼結体を作成し、その電気的、光学的性質を調べた。焼結する温度を選択すると、これらの材料は粒子間の結合が弱いソフトセラミックスが生成できる。例えば、このようなソフトセラミックスでコンデンサを構成すると、電気容量は温度変化に対し、非常に敏感な変化を示し、広い温度範囲で高感度温度センサーとして応用できることを示唆している。これは、従来試みられていない技術開発であり、新しい観点による研究である。一方、ソフトセラミックスは、機械的にはハードセラミックスに比べて非常に弱いという欠点を持っている。そこで申請者らは、この問題を克服するために、ソフトセラミックスをハードセラミックスでサンドイッチ状に成型した素子の試作を試みた。その結果、焼結体は乱れた系の典型的な材料であり、微妙なfractal(フラクタル)構造を持つが、これらは、処理温度、雰囲気、焼結時間等が複雑に関連していると考えられた。本試験研究では、これまでの成果をもとに、これらの実験パラメータと、生成された焼結体の電気的特性の関連をより詳細に調べ、新しいセンサーの実現に向けて取り組む。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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