リアルタイム物体追跡のための輪郭抽出の並列処理手法に関する研究
研究代表者 |
堤 大祐 北海道立工業試験場, 情報システム部, 研究職員
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研究期間 (年度) |
2006
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概要 | 目的:時系列画像からリアルタイムに対象物を抽出し追跡する技術は、監視やナビゲーションの自動化において重要である。しかしソフトウェアによる実装ではリアルタイム性が損なわれたり、システムの規模が大きくなるなど、監視装置やロボットの視覚に適用することが困難である。本研究では、移動物体の輪郭抽出を並列に行うアルゴリズムを開発し、ハードウェア上に実装することで高速化を図る。また、組込み用途向けデバイスを用いることで小型化を図る。内容:対象物の輪郭を点の集合で表現し、各点を画像上のエッジに対応させる処理を行うことにより対象物の追跡を行う。点の対応付け処理において、移動量に拘束条件を付加することでノイズに対して頑健となり、安定した輪郭の抽出を可能とする。この処理では各点におけるエッジまでのベクトル計算及び多次元の行列演算を並列化し、各演算を専用の演算器として実装することで高速化を図る。
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