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環境負荷半減ルチル製造エコプロセスの開発

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 地域事業 地域イノベーション創出総合支援事業 シーズ発掘試験

研究代表者

長坂 徹也  東北大学, 大学院環境科学研究科

研究期間 (年度) 2005
概要年間約17万トンの国内生産量があるルチル(TiO2)は、従来白色顔料および金属チタンの製錬原料として用いられてきたが、近年、光触媒、抗菌材料や熱電素子等、高機能材料としての新たな利用が注目されている。従来、ルチルは天然ルチル鉱石を精錬して製造されてきたが、天然ルチル鉱石は高価かつ枯渇傾向にあり、近年では、安価で豊富に存在するイルメナイト鉱石(FeTiO3)から、チタンスラグ法あるいは硫酸浸出法にて人工ルチルを得るのが一般的製造法である。しかしチタンスラグ法は、1700°Cもの高温強還元雰囲気が必要であり、エネルギー消費が極めて大きく、また硫酸浸出法においても、大量の化学薬品の使用と浸出残渣の処理が問題になっている。これに対して東北大学環境科学研究科の長坂教授らのグループは、イルメナイト鉱石を空気中で酸化するだけでルチルが生成することを見出しており、長坂教授が提案する方法が実用化された場合には、投入資源・エネルギー量がほぼ半減できると見込まれている。従って、本提案は、十分事業化への展開が可能な大学発シーズであると考えられる。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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