概要 | 近年,暗号処理システムの消費電力や電磁波などを観察することで鍵情報を奪うサイドチャネル攻撃(実装攻撃)の脅威が指摘されている.本研究では,実装攻撃に対して高安全な暗号処理システムの設計およびその評価を目的として,システム内部におけるサイドチャネル情報の高精度な解析技術を開発する.具体的には,1)高空間分解能(0.14mm)を有するマイクロ磁界プローブによる消費電力波形の取得と,2)信号波形の位相成分に着目した相関(位相限定相関)による波形マッチング技術を組み合わせることで, 高精度な電力差分解析(DPA)の実現を目指す.また,暗号処理システムの開発には,本研究者が構築してきたデータパスモジュールジェネレータを利用する.
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