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省エネルギー・静音設計の高発熱密度CPU冷却器の開発

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 地域事業 地域イノベーション創出総合支援事業 シーズ発掘試験

研究代表者

井上 利明  久留米工業大学, 教授

研究期間 (年度) 2006
概要従来の中央演算処理装置(CPU)冷却技術は発熱体に対して,空冷あるいは水冷による冷却が行われている.この方法では今後ますます高速演算処理化、高集積化されるであろうCPUの冷却能力に限界が生じることになる.そこで,CPU冷却としては初めての試みである二相熱サイフォンの原理による沸騰熱伝達を利用した冷却装置を開発するものである.本案件の特徴はCPUから発生する熱を駆動源とする自然対流沸騰熱伝達を利用するので,熱媒体輸送用のポンプ又は送風機を必要としない.したがって,流体輸送用の電力が0である.さらに送風機がないので,その騒音が発生しないことも大きな特徴である.新規性・独創性 現在、CPU冷却には空冷あるいは水冷による冷却が行われている.これらの冷却能力はCPUの性能向上に追従できていない。本発想の二相熱サイフォンの原理による冷却装置は空気による強制対流熱伝達よりもほぼ100倍の冷却能力がある。今までの研究成果に今回開発の付加機能を加えることによって,空冷,水冷およびヒートパイプの冷却能力を大きく超える未来型CPU冷却器の実現が可能となる.また,伝熱面積を小さくすることにより,格段の小型化が可能となる.実用化の可能性 今までの研究成果と今回開発の付加機能の最適な組合せによって,十分な実用化の可能性が期待できる.実施内容とその目標 付加価値を施した数種類の冷却器を試作して実験を行い,最大で100 W/cm2程度の熱源で少なくとも65 °C以下の冷却能力を達成したい.

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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