衛星帯電GUI解析ツールの3次元プラズマプロセス計算への応用
研究代表者 |
趙 孟佑 九州工業大学, 工学部, 教授
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研究期間 (年度) |
2006
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概要 | 九州工業大学では宇宙航空研究開発機構と共同で、宇宙プラズマ環境中の人工衛星表面の帯電状態を計算するソフトウェア「MUSCAT」(Multi-Utility Spacecraft Charging Analysis Tool)を開発中である。本課題では宇宙用に作られたMUSCAT が遥かに巨大な市場規模を有する地上のプロセスプラズマに応用することを目指す。プラズマチャンバー内の3 次元形状物体への入射電流分布の実測と計算を行い、商用化に向けた貴重なバックデータを取得する。宇宙でもプロセスチャンバーでも物体がプラズマに覆われているという点では同等である。宇宙用ソフトの地上民生分野の応用に本課題の新規性がある。また同一研究室でプラズマ実験と計算の両方の設備・人員を有しており、計算条件に適合させた実験を実施可能であることに独創性がある。MUSCAT は2007 年春以降に商用ソフトウェアとして販売を開始する予定である。予め基礎的な部分での計算精度の検証を終えておけば、MUSCAT リリース後の短時間(半年から1 年以内)にプロセスプラズマ用ソフトを完成させることが可能である。
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