研究代表者 |
坂本 寛 九州工業大学, 情報工学部生命情報工学科, 助教授
|
研究期間 (年度) |
2006
|
概要 | ヘムは生命に必須の色素で、細胞内制御因子としても働くことが最近明らかになってきたが、その機能解析の基礎となる現在のヘム定量法は煩雑な操作を要し、感度も低い。本研究では、ヘム分解酵素であるヘムオキシゲナーゼ(HO)が可逆的にヘムと結合することを基礎にして、HO のアミノ酸改変および蛍光プローブ修飾により、遊離型ヘムに応答する人工センサーを構築し、簡便かつ高感度な測定法を開発する。このセンサーは生体由来の蛋白質であるため、細胞内への導入が可能で、将来的には、蛍光イメージング技術と組み合わせ、遊離ヘムの細胞内動態を観測する新規な分析技術を創出へと発展させるつもりである。
|