対向衝突を用いるカスケード型食品系産業廃棄物再利用システムの開発
研究代表者 |
近藤 哲男 九州大学, バイオアーキテクチャーセンター, 教授
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研究期間 (年度) |
2006
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概要 | 近年、お茶、コーヒー飲料の販売量の伸びにより、清涼飲料水製造工場では、多くの抽出粕(コーヒー粕、茶殻等)が排出される。当該廃棄物は、現在、処理業者により、多くの有効性分を含みながらも焼却か、もしくは肥料、飼料の土木工事、農業用途でしか活用されていない。当該問題に対して申請者は、まず、水中対向衝突処理(特開2005-270891:下記参照)というバイオマスの迅速なナノ微細化法を上述のコーヒー粕、茶殻に適用して水溶化させることを検討する。これにより、含有食品成分の再活用が可能になるものと期待される。再活用としては、カテキン類、テアフラビン類などの有用成分の抽出や水溶化しているため直接食品添加物としての利用のほか、発酵原料への利用もあわせてカスケード的利用を検討する。さらに、その利用から新たに排出される廃棄物を、同様に対向衝突により水溶化させるという、循環的に再利用させるシステムを開発する。
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