トロンビン受容体拮抗薬を用いた新規クモ膜下出血後脳血管攣縮予防・治療薬の開発
研究代表者 |
平野 勝也 九州大学, 大学院医学研究院基礎医学部門, 講師
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研究期間 (年度) |
2006
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概要 | 脳血管攣縮は、クモ膜下出血後3 日目から2-3 週間までの間に起こる現象で、脳の血管が異常収縮し、血液の流れが悪くなる現象であり、その結果、意識状態の悪化、手足のマヒや言語障害などの重篤な脳虚血症状が発症する場合がある。従って、脳血管攣縮はくも膜下出血患者の生命および機能予後を決定する重要な因子であり、その発症メカニズムに基づいた有効な治療法の開発は、臨床上急務の課題である。本申請課題では、申請者が明らかにしたトロンビン及びその受容体が脳血管攣縮の発症に重大な役割を果たすという知見を臨床現場へ展開するための試験研究である。クモ膜下出血モデル動物を用いて、脳血管攣縮に対するトロンビン受容体拮抗薬の発症予防効果と攣縮緩解効果を証明し、脳血管攣縮の予防及び治療薬の開発を目指す。
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