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末梢性血管疾患の治療に向けた新規遺伝子治療法の開発-ナノバブルと超音波衝撃を利用したイオンチャネル遺伝子導入法-

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 地域事業 地域イノベーション創出総合支援事業 シーズ発掘試験

研究代表者

寺本 憲功  九州大学, 医学研究院, 講師

研究期間 (年度) 2006
概要近年、外来遺伝子とナノバブル(直径数十nm 程の微小気泡)を液中で混和させ超音波振動を加えると外来遺伝子が宿主細胞内に導入されることが明らかとなった。ナノバブルは超音波振動が加わると破砕や変形が起き衝撃波動や波動干渉の外圧力が発生する。この約1000 大気圧と推定される外圧力が宿主の細胞膜に数ミリ秒間だけ作用し細胞膜の立体構造を変化させ外来遺伝子が非侵襲的に宿主細胞内へ入る。本試験ではこの遺伝子導入法を用いカリウムチャネル遺伝子を末梢の血管平滑筋に導入し細胞膜上にチャネル蛋白質を強制発現させる。血管平滑筋に新たに発現したカリウムチャネルが開口すると膜電位は直ちに過分極し血管平滑筋は弛緩し最終的に末梢循環血流が確保される。本試験はナノテクを利用し難治性疾患に挙げられるバージャー病等の四肢の末梢血流障害の改善に向けた臨床応用可能と考えられる新規遺伝子治療法の開発である。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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