研究代表者 |
石井 努 九州大学, 先導物質化学研究所
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研究期間 (年度) |
2005
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概要 | 本研究では、2光子励起により1重項酸素を発生する新規な2光子吸収酸素増感剤の創製を目的としている。可視光領域に吸収帯を持つ酸素増感剤に2光子吸収特性を付与することで、可視領域よりも長波長側の近赤外領域での励起を可能とする。実際には、申請者の研究グループで開発した高性能の2光子吸収色素(アミノ置換ベンゾチアジアゾール類:BTD-TPA)と、1重項酸素発生能力を有するポルフィリンとを組み合わせることで、近赤外2光子励起により1重項酸素を発生可能なシステムを構築する。本研究の成功により、従来可視光照射に依存し、「組織浸透性と組織損傷」に問題点を有していた光線力学療法に、近赤外2光子励起を利用する新規概念を提供できる。
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