概要 | 【目的】 軟弱地盤の代表的な改良工法であるセメント固化処理土は,固化材の添加量によって任意の強度に調整できるという利点があるが,一方で,引張りによるクラックが生じやすく,また,脆性的な挙動を示すという欠点も有している。短繊維などを混合すると粘り強さが向上するが,地盤材料が本来有する摩擦特性を持った材料にはならない。摩擦特性と変形追随性を有する固化処理土を開発することができれば,これまでにない新しい地盤材料となり,その利用用途が広がる。【内容】 新しく開発する手法は,固化処理土を破砕して粒状材にし,それをスラリー状の固化処理土と混合して養生することにより複合固化処理土を作製するものである。粒状材および固化処理土は単体では低強度・低品質でものであっても,これらを混合した複合固化処理土は密な砂質土のように摩擦特性と変形追随性を有するため,地震等の災害に強いリサイクル材が作製される。
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