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炎症性腸疾患に対する血球成分除去・制御性T細胞移入療法の開発

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 地域事業 地域イノベーション創出総合支援事業 シーズ発掘試験

研究代表者

中村 和彦  九州大学, 大学院医学研究院

研究期間 (年度) 2005
概要潰瘍性大腸炎はクローン病と共に炎症性腸疾患と称され慢性大腸炎を生じる難病である。腸炎発症のメカニズムは不明であるが、近年、腸管免疫制御機構の破綻が原因の一つと考えられている。 血球成分除去療法は、本邦で開発された潰瘍性大腸炎に対する治療法である。白血球吸着カラムや成分採血装置により患者末梢血より白血球を除去する。末梢血中から腸管に移動し大腸炎を誘導するエフェクター細胞を除去する事により効果を発揮すると考えられ、三種類の除去方法があるがどの方法も50~70%の奏効率が報告されている。 CD4+CD25+制御性T細胞は、広範囲にわたり免疫反応を強く抑制し、動物実験モデルで大腸炎を強力に抑制する。血球成分除去療法時には、大腸炎を誘導するエフェクター細胞に加えて制御性T細胞も同時に除去されている。このため、血球成分除去療法時に除かれた白血球より制御性T細胞を分離し体内に移入する事により、より高い効果が得られることが期待される。本研究では血球成分除去療法との組み合わせで制御性T細胞を分離・移入する血球成分除去・制御性丁細胞移入療法の開発について研究する。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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