抗CD30抗体を用いた新規炎症性腸疾患治療法の開発
研究代表者 |
牟田 浩実 九州大学, 病院先端分子・細胞治療科
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研究期間 (年度) |
2005
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概要 | クローン病や潰瘍性大腸炎を代表とする炎症性腸疾患は難治性で、その発症起序はいまだ充分には解明されていない。CD30はTNFスーパーファミリーに属する細胞表面抗原で、ホジキン病を含む悪性リンパ腫に発現しているが、正常組織における発現は活性化されたTリンパ球等に限られている。これまでの実験で我々はCD30のシグナルがマウスの腸炎モデルにおいて、炎症を促進する働きがあることをCD30ligandのノックアウトマウスを用いることによって証明した。本研究は抗CD30抗体により前述のノックアウトマウスと同様に腸炎を抑制することが可能であるか否かを明らかにすることによって、抗CD30抗体による炎症性腸疾患に対する抗体療法をより実用化へと近づけることを目的としている。
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