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活性型コエンザイムQ-10の機能性皮膚外用剤の開発研究

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 地域事業 地域イノベーション創出総合支援事業 シーズ発掘試験

研究代表者

高田 二郎  福岡大学, 薬学部

研究期間 (年度) 2005
概要本研究は活性型ubihydroquinone-10(UqH-10)(活性型coenzymeQ-10)を還元的活性化過程に依存しないで活性部位に送達できる新規技術の用途展開として、UqH-10による光老化や自然老化による皮膚障害の抑制効果、育毛促進・脱毛予防効果を効率よく発揮できる機能性皮膚外用剤の開発を目的とする。 Ubiquinone-10(Uq-10)(Coenzyme Q-10)は体内で生合成され、その還元体UqH-10とのレドックスを介してATP生成において重要な働きをし、UqH-10は内因性の抗酸化剤として機能することから、UqH-10のATP生成促進による発毛、育毛、脱毛予防効果、およびUqH-10の抗酸化による自然老化や光老化による皮膚障害(しみ、皺、等)に対する抑制効果が期待されている。しかし、加齢によってUq-10の生合成は減少し、更にUqH-10/Uq-10の比、すなわち還元的活性化能も低下するため、このような加齢状態ではUq-10投与による活性体UqH-10の効率的な効果発揮は望めない。 研究者は活性体UqH-10の薬物送達上の経路を変更することで還元的活性化過程を回避してUqH-10を活性部位に送達でき、同時に水難溶性を克服できる技術を見出した(特開2003-104945)。送達経路の変更はUq-10を用いる限り困難であったが、活性体UqH-10を誘導体化することによって可能になった。さらに、平成16年度JSTプラザ福岡FS調査研究において、活性体UqH-10の誘導体は空腹時の経口投与においてもUqH-10のbioavailabilityを確保できることを明らかにした。本技術は効率的なUqH-10の皮膚送達を行い、皮膚の光老化障害(しみ、皺、等)の抑制、およびATP産生促進による発毛、育毛、脱毛予防などへの新たな用途展開が期待される。我が国が世界を独占しているUq-10産業を更に躍進させる。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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