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イソプレニル基を有するアミノ酸誘導体を用いる癌治療薬・予防薬の開発

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 地域事業 地域イノベーション創出総合支援事業 シーズ発掘試験

研究代表者

松永 和久  福岡大学, 薬学部

研究期間 (年度) 2005
概要ビタミンE同族体はトコフェロール類とトコトリエノール類の2種類に大別され、トコトリエノール類は、従来から医薬品、医薬部外品として広く用いられてきたトコフェロール類には無い、抗癌スペクトルの広い抗腫瘍効果(乳癌、肝癌、大腸癌、悪性黒色腫等)を有することが報告されている。トコトリエノールの構造上の特徴はクロマン環2位にイソプレニル側鎖を6位に水酸基を有することであり、イソプレニル基と水酸基を有する化合物は生体内でシグナル伝達や機能調整に関わる重要な構造と考えられる。基本的な水酸基を有するイソプレニル化合物であるゲラニルゲラニオールも抗腫瘍効果を有することが報告されている。 しかしながら,上記のイソプレニル化合物はいずれも粘性の高い油状物質で、水に溶けず、容易に酸化を受けて失活するため抗腫瘍薬として製剤化することが困難であり、bioavailability確保の障害となっている。研究者は、これらの水酸基を有するイソプレニル化合物の薬物送達・製剤化上の問題点を克服可能なアミノ酸誘導体を開発し、既に特許化及び特許公開している。本研究では、水酸基を有するイソプレニル化合物のアミノ酸誘導体の抗腫瘍効果を検討し、癌治療薬・予防薬としての可能性を明らかにする。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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