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誤りのない正確な食物アレルギー(特に卵アレルギー)診断法の開発

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 地域事業 地域イノベーション創出総合支援事業 シーズ発掘試験

研究代表者

江藤 望  宮崎大学, 農学部

研究期間 (年度) 2005
概要目的:食物アレルギーは増加の一途をたどり、極端な食事制限による成長障害などが社会問題化している。しかし、一般的なアレルギー診断法であるRAST*法は、非常に多くの誤った陽性(ここでは偽陽性と呼ぶことにする)を示し、RAST陽性患者のうち約4割は負荷試験**で陰性となることが報告されている。すなわち実際には不要な食事制限を行っている場合が多いのである。そこで、本応募課題では簡便で正確な診断法の開発を目的とする。 *RAST:放射性アレルゲン吸着試験(簡便なアレルギー診断法として普及している) **負荷試験:摂食試験(確定診断に利用されるが限られた施設でのみ実施可能)内容:食物アレルギーの簡易診断は、アレルゲン蛋白質全体に結合する患者血清中のIgE(アレルギーに関連する抗体)を検出することで行っている。しかし、アレルゲンに結合する全てのIgEがアレルギー症状を引き起こすわけではない。それは、アレルゲン蛋白質の構造中でアレルギー発症に関与する部分は一部分であるからである。本応募課題では、アレルゲン蛋白質のうちアレルギー発症に関与する部分だけを特定し、その部分のみと結合する患者血清IgEを測定し、正確な診断を行いうる診断法の開発を目指している。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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