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高温時効により高強度を発現する高耐熱長周期積層構造型Mg合金の開発

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 地域事業 地域イノベーション創出総合支援事業 シーズ発掘試験

研究代表者

山崎 倫昭  熊本大学, 衝撃・極限環境研究センター, 助手

研究期間 (年度) 2006
概要「新規性・独創性」 350°C以上での高温時効により熱的に安定かつ高い強度を持つ長周期積層構造が析出するMg-Zn-Gd合金組成成分を開発した。これまでの時効強化型Mg合金は200°Cという低温での時効析出による強化が主であったため、想定する使用環境温度200°Cにおける耐熱性が不十分であったが、今回350°Cという高温での時効析出を利用した合金強化を実現したことで、本合金が200°Cという使用環境に十分耐えうる高い耐熱性を持つことが期待される。本課題では、高温時効による長周期積層構造析出という新たな現象を実用化に結び付けることを目的としており、この点が新規性・独創性と言える。「実用化の可能性」 本合金の製造工程は、これまでの時効硬化型Mg合金の製造工程と同じであることから、新たな設備投資を必要としない点で実用化に極めて有利である。現在、鍛造品作製を行い、実用化の可能性を探っている段階である。「実施内容とその目標」 Mg-Zn-Gd合金において350°C以上の高温で析出する長周期積層構造は、その合金に塑性加工を施すことにより長周期積層構造のMg合金組織中の高分散化が達成されることからより高強度となる。そこで、様々な時効温度における最適な塑性加工条件を明らかにすることで、実用化を推し進めたい。本応募課題の目標としては、塑性加工した合金において、200°Cでの高温降伏強度280 MPa、伸び10%を数値目標として掲げる。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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