がんの超早期診断を可能にする複合脂質膜を用いた新規診断薬の開発
研究代表者 |
上岡 龍一 君が淵学園崇城大学, 生物生命学部, 教授
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研究期間 (年度) |
2006
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概要 | これまで代表研究者は、がん細胞と正常細胞の細胞質膜の流動性が全く異なることに着目し、その流動性の違いを認識して、がん細胞にのみ特異的に集積する複合脂質膜を開発してきた。この新しい医用素材である複合脂質膜は、がん細胞に特異的に蓄積した後、アポトーシス細胞死を誘発する副作用のない制がん剤であり、すでに国内で十数例の臨床試験が始まっており、安全性も確認されている。そこで本研究では、この複合脂質膜の性質を活かし、複合脂質膜に蛍光プローブを導入することで、がん細胞のみをイメージングできる高い検出能力を有する新しい診断薬を開発することを目的とする。この蛍光プローブ含有複合脂質膜は、がん細胞に高濃度に蓄積するため、これまで検出が困難であった1 ミリ以下のがんの発見(超早期診断)に効果が期待できる。
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