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アクアポリン水チャネルのガス分子輸送能を利用した呼吸機能不全の治療薬開発に関する研究

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 地域事業 地域イノベーション創出総合支援事業 シーズ発掘試験

研究代表者

礒濱 洋一郎  熊本大学, 大学院医学薬学研究部

研究期間 (年度) 2005
概要アクアポリン(AQP)は細胞膜の水分輸送を亢進する水チャネルであるが,最近,水分子のみならずCO2ガス分子の輸送をも亢進することが解った.一方,肺胞内腔を覆い,ガス交換を司るI型細胞にはAQP5が存在する.すなわち,これまで脂質二重層を介した自然拡散と肺胞壁表面積だけで説明されてきた肺胞のガス交換効率はAQP5 とういう膜タンパク質によって促進されていると考えられ,肺気腫やARDSなど,ガス交換の低下が問題となる重篤な呼吸器疾患の治療にAQP5の発現量増加あるいは機能亢進する薬物が有効であると考えられる.そこで本研究では,AQP5を換気不全治療のための画期的な新規創薬ターゲットとして捉え,AQP5によるCO2ガス透過の分子機序を解明するとともに,既に見出しているAQP5の発現促進物質であるレチノイン酸をリード化合物として,新規呼吸器疾患治療コンセプトの実効性を検証する.

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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