概要 | 太陽熱による温度上昇によって,太陽電池パネルの発電量は低下する.夏季においては,太陽電池パネルの温度は約70°Cまで上昇しており,これにより発電量は2~3割低下している.このため,太陽電池パネルの冷却の必要性が指摘されているが,外部動力やコストを要するため,既存の冷却機器の使用は拒まれており,太陽電池パネルは冷却されずに使用されているのが現状である.本研究では,自然の低熱源(河川水,地下水,海水等)を利用して,太陽電池パネルを冷却することを目的に,外部動力を要することなく作動する,自立駆動型の簡易冷却ループを開発する.既に冷却ループの実験装置を構築しており,本申請では,その作動特性を究明する試験研究を実施する.
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