研究代表者 |
糸数 政次 沖縄県工芸指導所, 木漆工課
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研究期間 (年度) |
2005
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概要 | 琉球漆器は、昭和61年に伝統的工芸品の指定を受け、その独特の風合いと高い技術により日本のみならず世界的にも高く評価されている。また、漆器は天然塗料であるため消費者の環境や健康志向にも合致している。しかしながら、琉球漆器に限らず木製漆器は手作業の工程が多いため高額で、自動食器洗い乾燥機に使用できないなどの制約があり、その生産額は年々減少している。そこで、本研究では漆含浸シートを用いた圧縮成型漆器素地を開発し工程数の大幅削減を図るとともに、近年開発された高耐久性漆を琉球漆器に適用することで、使用条件が過酷なホテル等の外食産業や学校および福祉施設の給食産業にも適用可能な高品質・高耐久かつ安価な琉球漆器を開発することを目的とする。具体的には、自動食器洗浄機や高温殺菌乾燥保管庫での取り扱いに耐える耐久性と、従来品の約1/3の販売価格を目標とする。
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