天然物精油成分をドライプロセスで複合化した粘土鉱物系機能性材料の実用化研究
研究代表者 |
阿部 久雄 長崎県窯業技術センター, 研究開発科 科長
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研究期間 (年度) |
2006
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概要 | 層間にイオン交換能をもつ粘土鉱物にあって、その層間水を完全に排除した後に、揮発性のテルペン類(天然物精油成分)を直ちに接触させると、両者が複合化し、テルペン類蒸気を徐々に揮発させて(徐放性)、抗微生物、昆虫忌避、植物鮮度維持などの機能を有する機能性複合材料が得られることを見出した。従来の湿式製造法では、多くのテルペン類は粘土との複合化が困難であり、可能なものでも反応に2~3日を要したが、申請者らの方法に依れば、わずか1 時間に満たない機械的接触プロセスによって達成される。本研究では、上記機能性複合材料の?徐放性を制御するとともに、?耐水性、耐熱性を付与し、?形態付与のための一次加工技術を確立し、実用化に資することを目的とする。
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