蛍光消光を用いた新規なプローブによる牛受精卵の遺伝病診断技術の実用化
研究代表者 |
陰山 聡一 北海道立畜産試験場, 畜産工学部遺伝子工学科
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研究期間 (年度) |
2005
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概要 | 新規な蛍光消光プローブであるQProbeを用いた遺伝子解析技術に、少数細胞からの効率的なDNA抽出法を組み合わせることにより、牛受精卵の一部の細胞を材料とした簡便・迅速・安価な遺伝病診断技術を開発する。QProbeは、現在最も汎用されているSNPs解析法であるTaqMan PCR法などと比べてプローブ設計が容易で低コスト(従来の約1/2)である。また、蛍光消光が顕著な色素が現在4種類あり、一度に4種の異なる遺伝子を同時に検出可能である。さらに、DNA抽出工程を介さず、生体試料から直接DNA増幅を可能とするための前処理法についても既に予備試験を行い、血液では有効性を確認した。本申請課題において、新たにこれを少数細胞からの試料調整法に活かしQProbeを組み合わせることで、受精卵から採取したわずかな細胞からでも1工程で遺伝病診断が可能となる。
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