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高特異性純化抗原を用いたイムノクロマト法による新しいヒトのエキノコックス症迅速血清診断法の開発

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 地域事業 地域イノベーション創出総合支援事業 シーズ発掘試験

研究代表者

山野 公明  北海道立衛生研究所, 生物科学部

研究期間 (年度) 2005
概要・ 北海道が実施するエキノコックス(多包虫)症の住民健診(血清検査)は、当所が開発した粗抗原を用いるELISA法・ウェスタンブロット法により行われ、毎年10?20人程度の新規患者を発見している。近年、本症の媒介動物であるキツネの感染が全道に拡大し、患者も北海道全域から検出されているが、住民健診の受検率が低下傾向にあり、対策上問題となっている。そこで、受検率向上のため一般の医療機関や保健所等でもできる迅速診断法を開発する。・ その目的のために、高特異性純化抗原を用いたイムノクロマト法による診断法をエキノコックス血清診断に初めて応用する。・ イムノクロマト法に適用するためには、粗抗原ではなく、高感度・高特異性を有する純化抗原であることが不可欠であるが、申請者らはこの条件に叶う抗原を遺伝子組換え技術によって得ることに成功した。そこで、この抗原を用いたイムノクロマト法検査ツールを作製し、本研究課題で実用化の見通しを得る。・ 本法は、特別な操作や経験は必要なく、極めて短時間でできる簡易な手法である。このような方法はエキ ノコックス症診断法としては従来無かった方法であり、汎用性・迅速性においても類を見ない。・ 本法は、一度に多くの検査ができるELISA法、確定診断として特異性の高い抗原との反応を検出するウェスタンブロット法の両方の長所を併せ持つ画期的な検査法となる。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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